猫
猫の寿命は平均14~18歳。家族の一員として元気に長生きさせるために、飼い主の愛情ある育て方、接し方が重要です。
【猫の基礎データ】
平均寿命 | 14~18歳 |
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食 餌 |
肉食動物で、犬と比べてより多くのタンパク質を必要とします。したがってドッグフードを猫用として代用するのは良くありません。また猫には、特有の必要な栄養素があるため、魚のみ、肉のみなどの食餌は病気を引き起こす原因になってしまいます。栄養バランスをととのえるには、総合栄養食の表示のあるキャットフードを与えるのが、簡単で確実な方法です。 また、猫は体内でビタミンCを合成できるので、野菜、果物は基本的には必要ありません。 成猫に必要なエネルギー量は、体重1kgあたり80Kcal程度です。 ネギ類、ニラ、ニンニクなどの野菜、チョコレート、魚や鶏の骨などの他に、アワビやイカも与えてはいけない食べ物です。 |
● 室内飼い
猫ちゃんを飼い始めたら、完全室内飼いをおすすめします。猫ちゃんをお家の中だけで暮らさせるのは可哀そうに思えるかもしれません。しかし、猫ちゃんにとって重要なのは、走り回るのに十分なスペースの広さより、上下運動ができる≪高低差≫があるかどうかです。お家の中にキャットタワーなどを置いてあげれば、ストレスなどもないはずです。
お外に出した場合、<交通事故にあう危険><他の猫とけんかする危険><外で病気をもらってくる危険><猫の粗相で近隣トラブル>などがあり、良いことがありません。
飼主は、猫ちゃんの行動すべてに責任を負う必要があります。猫ちゃんのことを大切に育てたいと思うなら、完全室内飼いがおすすめです。
● 子猫の時期の医療・予防
生後2ヶ月 | ワクチン接種(1回目) |
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生後3ヶ月 | ワクチン接種(2回目) |
- 初回接種の時期により、3回目の接種が必要な場合もあります。
生後4ヶ月 | 狂犬病予防接種+登録 |
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生後5ヶ月 | 健康診断など |
生後6ヶ月 | 健康診断など |
- 避妊・去勢は生後5~9ヶ月ぐらいが適当
● 成猫になってからの医療・予防
ワクチン接種 | 年1回 / 通 年 |
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ノミ・ダニの予防、糞便・糞尿検査、健康診断 | 随 時 / 通 年 |
● 病院で行う予防
ワ ク チ ン
『猫ウイルス性鼻気管炎』『猫カリシウイルス感染症』『猫汎白血球減少症(猫伝染性腸炎)』を予防できるワクチンと、それらに合わせ『猫白血病ウイルス感染症(FeLV)』も予防できるワクチン、そして『猫免疫不全ウイルス感染症(FIV、猫エイズ)』を予防できるFIV(エフアイブイ)ワクチンなどがあります。
どのワクチンを使うかは、猫の生活環境によって異なります。
ノミ・マダニの予防・駆除
ノミが犬の体に寄生すると、かゆみからの皮膚炎、唾液に含まれる物質によるアレルギー、吸血による貧血などの病害を起こします。またいろいろな寄生虫や病原微生物を運び病害を及ぼします。飼い主さんにも寄生することがあるので、徹底的な駆除が必要です。
マダニは散歩中の草むらなどに潜み、犬の体に寄生し、たくさんの血を吸って、栄養障害や貧血を引き起こします。生命に危険を及ぼす感染症を媒介する可能性もある恐ろしい害虫です。
首の背側に滴下するだけで、予防・駆除ができるスポットン・タイプがお勧めです。その他、内服薬や注射薬などもあります。
<最近ニュースなどで騒がれているマダニによる病気を知っていますか?>
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
● 避妊・去勢手術
子供を産ませないつもりなら、不妊手術をお勧めします。不妊手術をすることは、病気の予防や精神的な観点からも有効です。
オスの場合、会陰ヘルニア・前立腺肥大・肛門周囲腺腫などの発症率が低くなり、メスの場合は卵巣・子宮疾患の心配がなくなりますし、メスの腫瘍の約50%を占める乳腺腫瘍の発生率が約1/7になります。
● 健康診断
年に1・2回は健康診断を行いましょう。糞便検査だけでもある程度の健康チェックが行えます。日頃から健康に留意して観察することも必要ですが、時々は糞を取り病院で健康チェックを受けて下さい。病気が進行してからでは費用も時間もかかります。
● 適正体重
ネコちゃんも肥満が原因となって、糖尿病や高血圧、心疾患、脂質代謝異常、免疫力の低下、体重負荷による関節炎などを起こします。飼い主さんは、愛猫を肥満にしないためにも、適正体型の把握が重要です。適正体型はボディコンディションスコア(BCS)などで判断することができます(下図参照)。体格によって違いはありますが、5段階評価の場合「スコア3」の理想的な体型を目指してコントロールしましょう。理想的な体型時の体重を適正体重として、そこから10~15%を超える体重の増加を異常(肥満傾向)とする場合が一般的です。適正体重は1頭1頭違うため、体型からネコちゃんの適正体重を判断するのがいいでしょう。
セカンドオピニオンとしての受診も受付しております。お気軽にお問合せください。